
御召縮緬おめしちりめん(お召着物)は、織物としては人気のあるもので、和服に使用される絹織物のひとつ。
略礼装やおしゃれ着にも使え人気がある着物です。
経済産業省に伝統工芸品の指定を受けるほどの最高級素材とされ、羽二重同様高級素材として君臨しています。
第11代将軍の徳川家斉が好んで着ていたといわれており、それから「御召」と呼ばれるようになったと言われています。
最近の若い着物ファンの間では流行中のアンティーク着物やレトロな古典柄を好む方は、いままでの人気は、訪問着や小紋でしたが、ここ最近の人気は御召縮緬や銘仙に移ってきています。
◯お召着物の買取相場はどのぐらい?
気を付けないといけないことは、水に弱い生地だというところです。
御召縮緬は、生地が水に濡れてしまうと収縮してしまいます。
雨に降られたり、食事で水分がついてしまっていたまま、タンス等にきっちり収納してしまうと、着物全体に一部の水分が湿気として吸ってしまい、全体が縮んでしまうことがあります。
こうなると、いくら高級なお召着物でも、さすがに、買取価格が下がってしまいます。
不運にも、水に濡れて縮んでしまった着物の修正方法として、湯のしという方法があります。
生地を伸ばす方法のひとつです。
このようなひと手間な作業が入る分、買取業者にとっても、余計な費用が掛かるため、当然買取価格が下がります。
- 実際のお召着物の買取価格の相場は?
どんな着物でも、一般的な相場というものはありません。
1枚1枚の着物の状態によって買取価格は大きく差があります。
大きなサイズのものや、未使用品、人間国宝、作家ものなどは高い値段がつくことが期待できます。特に証紙付きなら、高値がつくかもしれません。
ノーブランドのもので、500円~1000円前後です。伝統工芸士のものなどは、着物ファンやおしゃれな目の肥えた人には垂涎のまとですから、100000円を超えるものもあります。
具体的な買取価格を参考になさってください。
- 正絹(西陣織お召し):8000円~
- 正絹(白鷹お召し):30000円~
- 正絹(経錦紬お召し):100000円~
これらは、あくまで一例です。着物の状態によって値段は変動します。
まとめ
お召着物の買取相場をまとめてみました。着物を購入するときは、高額な費用を出しますが、時間が経つとともに、買取価格は下がっていきます。まして、保存状態がどうか大きなカギになります。
正直なところ、お召着物は、他の着物に比べて人気薄なので、なかなか買取価格はアップしづらいところがありますが、着物のことをよく知っているプロがいる着物買取専門店なら、安心して査定してもらえます。
インターネットで簡単に申し込みができるので、一度、無料で査定してもらってもいいかもしれません。